腰でも肩でもなく、その中間の背中が痛い。
肩こり、腰痛は言葉としてよく聞きますが、背中の痛みはあまり聞きませんね。
そもそも背中ってどの範囲?ということから気になるかもしれません。
このページでは背骨でいうと胸椎5~12番。
背骨の首の一番出ているところから5個ほど下がったところから、
腰の反りの始まる辺りまでですね。
分かりやすい指標でいうと、肩甲骨の中央から肋骨が途切れる辺りとします。
この辺の痛みは腰痛などとは違いあまり聞かないところですね。
セルフケアの面でも、あまり対策を聞くことがないので、
痛くなったものの何をすればよいのかわからない。
という方もいるかもしれません。
今回はその背中の痛みについて考えていきましょう。
背中の痛みは主に筋肉の痛みから来ます。
背中といわず、大抵のものは筋肉からの症状になるのですが・・・。
場所によっては関連痛というものがあります。
心臓が悪いと左肩が痛む、といった内臓由来のものですね。
腎臓や膵臓が悪くなりすぎると背中などにも痛みが出ることがあります。
しかし、それはよっぽど症状の進んだ場合なので、今回は割愛します。
背中の痛みの出る筋肉は主に広背筋、僧帽筋、脊柱起立筋になります。
名前を言われても分かりにくいと思いますが、それぞれが姿勢を保つ筋肉になります。
筋トレをしている方であれば、懸垂をする筋肉、
真っすぐ腕を上にあげる筋肉という認識があるかもしれませんが、
それ以上に背骨を起こすものとして重要になります。
そのため、筋トレをする人は勿論、しない人でも背中の筋肉があるに越したことはありません。
極端に強い場合や、腹筋が弱い場合には反り腰になりますが、それらはそこまで心配しなくて良いです。
背骨を支えるとはどういう意味があるのでしょうか。
背骨は骨盤から始まり、頭までずっとつながっています。
その背骨はS字型に湾曲しており、それが色んな衝撃を和らげてくれます。
仮に真っすぐになっているとジャンプや歩行の際の刺激が、
頭に直接突き刺さることになるんですね。
そうなるとむち打ちや、脳へのダメージにつながってしまいます。
それを守るために湾曲があるのですが、
姿勢が悪いと逆に湾曲が強くなったり、
真っすぐに近い背骨の位置になってしまいます。
猫背になる、というのはこの背骨の骨を極端に丸めることになります。
そのため、その姿勢が続くというのは背中回りの筋肉が無理やり伸ばされ、
身体が倒れないように必死に身体を引っ張ってくれるんです。
その筋肉にずっと負担がかかれば痛みが出るというのは自明の理です。
また、骨盤のゆがみから背中の痛みが出る方も多いです。
骨盤のゆがみ、といわれても分かりにくい方が多いかもしれません。
なんとなく、女性が、という印象の方が多いかもしれません。
でも、勿論骨盤のゆがみは男性にもあります。
この文章を座って読んでいる今も、足を組んだり、胡坐をかいたり、
横向きで寝ながら見ている方がいるかもしれません。
それだけでも、骨盤は傾きます。
勿論、骨盤回りの筋肉が柔軟であれば、特に大きな問題はありません。
しかしながら、その姿勢が続くと、その周りの筋肉が固まるため、
骨盤は歪んだままになってしまいます。
女性が痩せる、キレイになる、というために着眼する骨盤ですが、
男性の背中の痛みや、便秘下痢の改善にも重要になるところなんですね。
勿論、逆もしかりで、背骨が歪んだ結果、骨盤が歪むということもあります。
では、骨盤、背骨が歪むとその逆が歪むというのは何故でしょうか。
実際に体験してみましょうか。
骨盤の上に背骨があるというのはお伝えしました。
その骨盤をわざと傾けてみましょう。
例えば、片側のお尻の下に少し厚めの本を入れてみてください。
身体が斜めになりますよね。
でも、自然と上半身、特に頭は真っすぐにしようとします。
これは反射なので、無理やり我慢しない限りは絶対に誰しもにおきます。
骨盤は斜め。でも頭は真っすぐ向けないといけない。
そうした場合、どうすれば頭は真っすぐになるでしょうか。
真っすぐになっている背骨を曲げるしかありませんね。
その姿勢が続けばその骨の位置に合わせた筋肉の固まり方になります。
そうしたら、見事歪んだ背骨、歪んだ姿勢の完成です。
骨盤が前後左右に歪み、背骨も前後左右に歪みます。
その歪んだ背骨の周りの筋肉は無理やり引っ張られます。
無理やり引っ張られた筋肉は固くなり、痛みを出します。
それが背中の痛みの原因に多い形ですね。
上記のような背中の痛みはどうすれば改善していくでしょうか。
マッサージでも鍼灸でもストレッチでも、痛みは治せることは治せます。
しかし、ここを見ている方であれば、それでも改善していないから見ているのではないかと思います。
ではなぜ、改善しないのでしょうか。
それは姿勢が悪く、骨の位置がまだまだずれやすい形にあるからです。
背中の痛みを取りたいのであれば、筋肉を緩めればよいというのは理解できたと思います。
痛みそのものの原因になるものは背中の筋肉の固さからでる痛みですからね。
でも、結局、姿勢が悪かったり、筋力が弱かったり、背骨が歪んでたり。
それらを直さない限りは再発しやすい状態になります。
逆に言えば、正しい姿勢、骨の位置になれば筋肉も変な引っ張り方をされなくなるため、
筋肉に負担がかからず痛みがでにくくなるわけです。
筋肉を柔らかくするのは痛みを取ることへの最短ルートになりますが、
姿勢を正しくするのは根治療法への最短ルートになります。
一時的に痛みを改善したいのか、その背中の痛みとお別れしたいのか。
その辺りをしっかりと考えてくださいね。
当院ではDRTという手技を使って背骨の調整をしていきます。
背骨が整うことで神経の流れが整い、筋肉の固さが軽減していきます。
それにより呼吸が深くなり、姿勢が良くなることで自律神経が整います。
自律神経が整うと、全身の回復力が向上します。
そうなると色んな症状が改善していきます。
不眠、胃の不快感、猫背、股関節の動きにくさ・・・。
カイロプラクティックで改善するのは痛みだけではありません。
気になった方は下記ページも参照にご連絡くださいね。