不眠症(睡眠障害)でお悩みのあなたへ


目次


Ⅰ 不眠症の原因は?


1 交感神経


2 副交感神経


Ⅱ 病的な不眠症としてとらえるのは?


Ⅲ 不眠症の治療


1 睡眠障害の分類


2 眠れない理由の理解


3 不眠症の改善方法


ひびきのカイロプラクティックでは、健康な体をつくること・強い身体を作ること、

しなやかな身体をつくること。

 

 

そういう考えで施術を行うので、

自然治癒力があがっていきます。

 

 

治すのは、あなたに備わっている神秘的な力。

 

 

それが「自然治癒力システム」というものです。

 

 

決して、私たちやドクターや薬剤師、看護師が治すのではありません。

 

 

あなたの困っているお悩みを治すのは、あなたです。

 

 

私たちは、カイロプラクティックや整体、

指圧、マッサージ、オステオパシー、

ヨガ、武道体操、食事管理などで

あなたの問題解決のお手伝いをします。

 

 

 

Ⅰ 不眠症の原因は?

*不眠症は、睡眠障害の一部です。

 

 

不眠症は、「眠る時間や機会が十分にあるにもかかわらず、

入眠、睡眠の持続、質と量の問題が繰り返し起こり、

その結果、日中何らかの障害がもたされること」と定義されています。

 

 

この症状は何が原因で現れるのでしょう?

疲労、ストレス、食べ過ぎ・・・・色々な原因があります。

 

では、何故そのような症状が起きるのでしょうか。

それには、初めに自律神経というのを理解することが必要です。

1 交感神経

交感神経は簡単に言うと、戦いの際に昂る神経です。

頭を興奮させ、体を戦いに向いた体に変更していきます。

瞳孔は開き、毛穴を締めて、表面の血管を引き締め、筋肉を固めます。

 

 

猫の喧嘩なんかを見ていると非常に分かりやすいですね。

目は大きく開き三角に吊り上がり、自分を強く大きく見せるために毛を逆立たせ。

攻撃をされても出血をしにくく、筋肉を固めて動きを活発にします。

 

 

さらに内面としては心臓は早く大きく動き、内臓の動きは悪く、

酸素を大量に吸収するため、器官や肺が多きく広がります。

 

 

酸素を沢山取り入れ、内臓の働きよりも、筋肉に栄養を沢山送り込むことで、

より持久力を高くして戦う必要があるんですね。

 

 

ただ、この状態が続くと身体は硬く動きの悪い身体になっていきます。

そして、交感神経はストレス下や、運動をしているときに昂ります。

ストレスの強い環境で働いていると、体が悪くなるというのはこういう影響なんですね。

 

 

ただし、活動しないといけない時はやはり、交感神経が強く働いてくれないといけません。

運動をしているのにこれがうまく働いてくれなければ、息苦しく、活動は非常にしにくいでしょう。

 

 

睡眠障害のみに限って言えば、交感神経は悪者かもしれませんが、

活動中はどうしても働いてくれないと頭も体もだらっとしてしまいます。

2 副交感神経

副交感神経は、休息の時に強く反応する神経です。

頭をリラックスさせ、休息をとる体にしてくれます。

瞳孔は小さく、心臓はゆっくりと動き、内臓に血液を集中させ、呼吸を穏やかに、身体は脱力するように向けてくれます。

 

 

寝るときや、ご飯を食べた後はこの副交感神経が強く働きます。

食べたものを効率よく吸収するに体の活動を少なくして、内臓に血流を集中させるんですね。

食後に眠くなるのはそういうわけです。

 

 

本来、家のようなリラックスできる場所に居る場合にはこちらの神経が大きく働いてくれなければなりません。

でも、ストレスや活動が多すぎる場合には、常に上記の交感神経が強く働きすぎてしまうために眠れなくなります。

不眠症をなくすためにはこちらの働きをどんどん強くして、夜には眠れるようにしないといけません。

 

 

とはいえ、こちらの神経ばかりが強く働く場合には、交感神経と逆で非常に活動がしにくくなります。

眠くて眠くて仕方がない、身体に力が入りにくい、何もしていないのに疲れる。

やはり、バランスよく自律神経が切り替わってくれないといけないわけですね。

Ⅱ 病的な不眠症としてとらえるのは?

精神的なストレスがかかると、一時的に眠れないことがあるのは上記の理由です。

 

 

身体的苦痛のときも眠れなくなるときがあるものの、

一時的なものであれば、

生理的な反応としての不眠であり、不眠症とはなりません。

 

 

問題なのは、

不眠の症状が週2回以上見られて、

なおかつそれが1か月以上続いたときに診断されます。

 

 

しかし、そうは言っても

患者本人は週1回でも眠れないと辛いものですね。

身体の不調や苦痛も、回復力が落ちているので、自律神経を整えて回復力を高めることで、改善に向かいます。

詳しくは種々症状ページをご参考下さいね。

Ⅲ 不眠症の治療

1 睡眠障害の分類

不眠症分類(睡眠障害国際分類 (第二版ISD-2)2005をもとに)

 

Ⅰ不眠症

 1 適応障害性不眠症(急性不眠症)

 2 精神整理性不眠症

 3 逆説性不眠症

 4 特発性不眠症

 5 精神疾患による不眠症

 6 不適切な睡眠衛生

 7 小児期の行動的不眠症

 8 薬剤もしくは物質による不眠症

 9 身体疾患による不眠症

 10 物質あるいは既知の生理的条件によらない、

 特定不能の不眠症(非器質的不眠症、

 非器質性睡眠障害)

 11 特定不能の生理的(器質的)不眠症

2 眠れない理由の理解

眠れないという状況には多くの理由があるものと思います。

トイレに起きる、色々なものを考えてしまう、寒い、暑い、息苦しい。

これらは全部理由と原因があります。

 

 

全て気のせいではありませんし、無視できるものではありません。

そのため、これらがなぜ起きているのか、何が原因なのかを考えていく必要があります。

 

 

a.トイレに起きる

何故トイレに起きるのでしょうか?

これは皆さんご存知の通り、加齢に伴いトイレが近くなるからです。

 

 

では、何故加齢に伴いトイレが近くなるのでしょうか?

これは、膀胱という器官を考える必要があります。

 

 

膀胱はご存知の通り、骨盤の一番下にある臓器です。

小便を貯めておく袋のようなもので、ゴムのように伸びる性質があります。

人によって異なるようですが、内容量は基本的には500mlで、4/5程溜まると尿意を感じるようになっています。

 

 

但し、膀胱とは言え、やはり皮膚のようなもので、加齢に伴い伸びが悪くなっていきます。

伸びが悪いということは、内容量が減るわけですね。

そうなると、4/5というのも量が少なくなってしまうわけです。

そのため、加齢に伴いトイレが近くなるんですね。

 

 

その他、お腹周りの筋肉が硬くなってもトイレは近くなります。

トイレに行きたくても、ベルトやズボンを緩めると少しトイレが遠くなりますよね。

 

 

また、冬場にトイレが近くなるのも、それに近い状態になっているからです。

寒いので筋肉を固めるわけですね。

そうなると、本来膨らめる膀胱は狭い中で膨らむしかなくなるので、トイレが近くなるのです。

 

 

そのため、腹筋や腰の筋肉が調整されると、夜にトイレに起きなくなったという方もいます。

腰には膀胱に行く神経があるので、そういった影響もあるわけですね。

人によっては毎晩3回起きていたのに、一切起きることは無くなった方もいます。

起きてからはトイレに駆け込むそうですけどね(笑)

 

 

但し!

膀胱の柔軟性や、もともとの膀胱の内容量など、どうしても個々人で回復するには限界があります。

そればかりは仕方のないことなので、自分の身体と受け入れてあげてくださいね。

 

 

b.考え事をしてしまう

考え事をしすぎて眠れない方もいます。

色んな事が思い浮かんでは消えて、また別のことを考えては消えて・・・と繰り返してしまうそうですね。

仕事などで色々と考え事をしないといけない方が陥りやすいものです。

 

 

でも、果たして考えてしまうから眠れないのでしょうか?

眠れないから考えてしまうのではないでしょうか。

本来、眠る時には副交感神経が強く働くということは上で話しました。

 

 

副交感神経は、身体を回復に向ける自律神経です。

回復させるということは全身に酸素や栄養を届ける必要があります。

その栄養を回すために、内臓に血流を集めて栄養を上手く回せるようにするんですね。

 

 

ということは、脳であまり栄養を使わない方が良い。

それに加え、筋肉も運動すると栄養を使うので、なるべく使わない方が良い。

それでぼーっとしてきて、眠りに入りやすくなるわけです。

 

 

逆に言うと、副交感神経が強く働かない場合には、脳が活発になり、寝返りも沢山うつようになります。

そのため、ひたすら考え事をしてしまうんですね。

考え事をしてしまうから眠れないのではなく、眠れないから考え事をしてしまうんですね。

 

 

勿論、考え事をしすぎるとこれまた交感神経が強く働きます。

なので、眠る時には考えすぎないのも大切なんですね。

 

 

c.暑い・寒い

暑すぎて眠れない、寒すぎて眠れない。

そういう方も多いですね。

体温調整をするのはこれまた自律神経になります。

 

 

血管を広げるのも締めるのも自律神経。

自律神経の調整がされていないと、本来体温を上げて布団を温めないといけない時にできなかったり、

暑いから発汗して体温を下げないといけないのに下げられずに眠れないことがあります。

 

 

なんていうと、気温のせいでしょ、と思う方多いですよね。

今、私はよく眠れていますが、冷暖房器具はほぼ一切使いません。

風呂、扇風機のみは使いますが、エアコン、ヒーター、ストーブの類は7年ほど使わずに過ごしています。

 

 

一昨年まで体重が大変なことになっていましたが、それでも体調を壊さなかったのは、そういった類のものを使わなかったからでしょう。

本来、人には気温に合わせて、体温を上げたり下げたりする機能があるのです。

冷暖房の使い過ぎは、その人間に備わった素晴らしい機能を使う機会を減らすのです。

 

 

勿論、一概にすべての人に使うな、とは言いません。

長らくその生活を送っていた人は汗をかけなかったり、寒さでも体温を上げる機能が落ちているので、

低体温や熱中症になる可能性が非常に高くなります。

 

 

なので、良いかも、と思っても絶対に急に始めるのは辞めてください。

自律神経が整ってきて、身体が体温に合わせた反応をできるようになってからにしてくださいね。

 

 

少し話がずれましたが、結局はこれも自律神経が整っていれば、

身体が眠りやすい体温、環境にしてくれるはずなのです。

 

 

d.息苦しい

息苦しくて眠れないという方もいます。

さまざまな理由がありますが、息苦しいのはなぜでしょう。

息を深く吸えない、そもそも息が吸いにくい、なんとなく首が絞められている気がする・・・。

 

 

これも、自律神経や身体の影響からくるものがあります。

ですが、いくつかは簡単・・・というか、身体を緩めるのと別の方法で改善できるものがあるので、

それを先に記述しておこうかと思います。

 

 

まず、息が吸いにくい。

これは肥満の方であれば、単純に首周りにぜい肉が付きすぎて、首を死寝られているだけの可能性があります。

睡眠時無呼吸症候群という名称が巷にあふれて久しいですが、これの影響は非常に大きいです。

 

 

肥満による睡眠時無呼吸症候群以外にも近い症状を出す方がいます。

俗にいうストレートネック、そしてその逆で、頸椎の位置が悪いと首を絞められているような状態になります。

が、これは身体を緩めることで改善するので、後に書きますね。

 

 

次に、なんとなく首を絞められている気がする、ですが・・・。

枕の位置や高さなどにより、改善することがあります。

枕については下記ブログで細かく書いてます。


高さなどもですが、使い方によっても変わります。

仰向けでの施術をする際に、多くの方が枕に浅く?下目に?頭を乗せます。

恐らく、家でもそういう使い方をしているのでしょうね。

 

 

枕というのは頭だけでなく、首も支えます。

横になるというのは、ほぼ唯一頭の重さから首を解放して上げられる姿勢です。

それなのに、枕に頭だけを乗せるというのは、首に対して少し冷たすぎるのではないかと思います。

 

 

枕は中心が凹んでいるものが多いですよね。

上下が少し厚くなっていたり、段々になっていたり。

あれは首を支えてあげる為になっている、ともいえるんですね。

 

 

なので、なんとなく苦しいのは首の力が抜けていないからかもしれません。

首の力を抜くには枕をしっかり、深くまで差し込んであげる必要があります。

そうすることで、首の力が抜け、筋肉が緩み、呼吸が改善する方も居ます。

 

 

勿論、そもそも筋肉が硬ければそれだけでは改善しません。

しかし、浅く使いすぎている方は今日これを見てからでも良いので、深く使ってあげてくださいね。

 

 

凄く長くなってしまいましたが、眠れない理由はなんとなく分かっていただけたでしょうか。

勿論、挙げたもの以外にも食べすぎ、飲みすぎなどまだまだ多くの理由があります。

しかしながら、この辺はここで改善方法と共にお伝えしていこうと思います。

3 不眠症の改善方法

a自律神経を整える

aとかきましたが、ほぼこれが全てです。

理由で書いた通り、考えすぎるのも、厚い寒いも、苦しいのも、殆どが自律神経の影響です。

自律神経がちゃんと切り替わらず、身体を休む状態にしていなから、少しの刺激や不快感でも起きてしまうのです。

 

 

そんなことない、と思う方も居るかもしれません。

でも、考えてみれば分かると思うのですが、健康な子供や、本当に疲れて仕方ない時は、

上記のような状態にあっても眠ることが出来ると思います。

 

 

テレビがうるさくても、電気がピカピカ眩しくても、椅子の上でも、食べている途中でも、どんな状態でも眠れます。

これは、自律神経がちゃんと身体に休め!といってくれているからに他ならないんですね。

結局はやはり自律神経の影響なんです。

 

 

自律神経を整えるには、やはり施術を受けるのが最も早いです。

その他、セルフケアでも整える方法は紹介していますので、その他ブログや動画もご覧下さい。

 

 

c.自律神経を乱さない

整える、以上に大切なのが乱さないことになります。

割りと簡単に整う方は多いです。

それでも、大きく乱れている人達は乱れている状態に身体が慣れているので、すぐに戻ってしまいます。

 

 

その戻りをいかに遅くするのかが、自律神経を乱さない生活様式ですね。

ストレスを溜めない、早寝早起きで生活リズムを整える、食べ飲みすぎない。

 

 

特に食べ飲みすぎるのは簡単に改善できるポイントにも関わらず、自律神経を大きく乱します。

食べ飲みすぎると、内蔵に負担がかかり、結果的には内臓に循環を回してしまい、身体の回復力は後回しになってしまいます。

寝るときは腹八分目、もしくは空腹状態で眠ると非常に良い睡眠が取れます。

 

 

自分の自律神経を乱している原因はなんなのか。

自分でも探ってみてくださいね。