胸部指圧

セルフケアとしてお伝えしたことの見直しとしてご利用してください。

読んでも分からない、分かり難い点がありましたら、お問い合わせ下さいませ。


②-1胸部指圧ー自己指圧

1.胸部指圧で改善の望める症状

 

 A.身体部位の痛み

 

  巻き肩、肩を動かした際の痛み、首の痛み、寝違えなど

 

 B.全身症状

 

  猫背、不眠、息苦しさ、頭痛など

 

 

 

 

 

2.圧し方、場所

 

 圧していく胸の筋肉は厚く大きい筋肉が主体となりますが、場所として親指では押しにくい場所になります。

 

 そのため、親指以外の四本の指(四指)で圧していくことになります。

 

 

 

 圧し方としては、指先に力を入れるのではなく、指を支点にして掌全体を押し付けるようにします。

 

 そうすることで、圧がマイルドになり、圧す範囲も広いため、疲れにくく気持ちよく圧すことが出来ます。

 

 指先で圧すと強く圧す事が出来ますが、強くなってしまうため、筋肉を傷つける可能性があります。

 

 

 

 圧す場所は左右の肋骨の繋がるところ(胸骨)から肋骨を辿り、肩関節の内側までとなります。

 

 肋骨と肋骨の隙間を圧していくイメージだと丁度良いです。

 

そうすることで、胸部の筋肉を全体的に圧す事が出来ます。

 

 

 

 

 

3.圧す筋肉

 

 A.大胸筋

 

  a.鎖骨部

 

   腕を上内側に巻き込む筋肉。鎖骨の下側から腕の骨の前側につく

 

  b.胸肋部

 

   腕を内側に巻き込む筋肉。胸骨(胸の真ん中の骨)から腕の骨の前側につく。

 

  c.腹部

 

   腕を下内側に巻き込む筋肉。下のほうの肋骨や腹筋の上の方から腕の骨の前側につく。

 

 B.小胸筋

 

  肩甲骨を下内側に引く筋肉。肩甲骨前側の突起(烏口突起)から肋骨の外側につく。

 

 

 

 

 

4.胸部指圧の意味

 

 胸の筋肉は肩を内側に巻く筋肉が主の動きとなります。

 

 デスクワークやスポーツ、筋トレの好きな人が巻き肩になった場合にほぐしたほうがよい筋肉です。

 

 そして、巻き肩ということは、腕が前に入るということです。

 

 腕は非常に重いです。そしてそれをぶら下げているのは肩甲骨と鎖骨、その回りの筋肉になります。

 

 

 

 本来の良い位置であれば良いのですが、前に入っている場合には特定の筋肉にのみ大きな負担がかかります。

 

 その結果、特定の筋肉にコリや張り、痛みが出てそれから頭痛、猫背などにも繋がります。

 

肋骨が固まるので、呼吸も浅くなり、睡眠も悪くなるので、特にデスクワークの方は緩めてあげてください。